最適な栽培条件にするための装置が設置されたキュウリのハウス。研修では、移住就農者に高収量・高品質を実現するノウハウを伝授する=武雄市

 JAさがは、移住してくる新規就農者が栽培技術や農業経営を学ぶ研修農園「トレーニングファーム」を新設する。県内有数のキュウリ産地・武雄市朝日町に、環境制御装置など最新鋭の設備を備えたハウスを建設中で、今年5月から2年間、産地一丸で移住就農者を支援する。希望者を全国公募しており、締め切りは31日。

 移住就農者は研修中、専任講師やJAの営農指導員、地区内の先輩農家らのサポートを得て栽培から販売までを実際に行う。JAなどは、地域農業の将来を担う中心的存在としての活躍を見込んでおり、独立に向けた支援も受けられる。

 応募できるのはおおむね45歳未満で、家族のサポートも受けられる夫婦が原則。研修期間中は施設周辺に居住し、研修後もJAさがみどり地区管内(武雄市、嬉野市、鹿島市、大町町、江北町、太良町)に定住可能なことも条件。独立時にトラクターなどの農機を購入する費用や当面の生活費として300万円の準備金が必要となる。

 研修はハウス内の土づくりや病害虫防除といった栽培の基本技術に始まり、環境制御装置を使いこなして高収量・高品質を実現するノウハウを伝授。同地区では、すでに先端技術を導入して県平均の2倍超の高収量を達成している生産者も数多くいるため、地区の気象条件に合わせた生きた技術を取得できる。

 このほか、収支シミュレーションや税務申告書類の作成など、経営管理に必要な知識や、将来的な規模拡大に備えた新規農地の獲得、資金調達の方法、農村での仲間づくりも研修内容に含まれる。

 研修費は無料。家賃や生活費などは自己負担となるが、国の「青年就農給付金制度」で1人当たり年間150万円の支給を受けることができる。独立時の居住地や農地、ハウス建設の補助金申請、リース事業の利用もJAが相談に乗る。

 JAさがは「農協組織本来の役割である農業振興に加え、定住促進や農村活性化など地域の発展にも力になりたい」と意欲を語る。

 募集人数は最大3組。書類審査を経て体験実習と面接で選考する。応募書類はJAさがのホームページからダウンロードできる。問い合わせはみどり地区中央支所園芸指導課、電話0954(62)2145へ。

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