旧高取邸の50万人目の来館者となった鳥栖市の細井扶士子さん・正毅さん夫妻と唐津市の峰達郎市長。奥は座敷に組み込まれた能舞台=唐津市北城内

 先月開館10周年を迎えた唐津市北城内の国重要文化財「旧高取邸」で10日、開館以来の入場者が50万人に達した。「肥前の炭鉱王」として知られる高取伊好(これよし)(1850~1927年)の邸宅には年4万人が訪れ、観光施設として定着している。

 50万人目は鳥栖市の細井扶士子さん(69)で、夫の正毅さん(73)と来館し、唐津市の峰達郎市長が記念品を手渡した。呼子のイカ、加部島の甘夏を目当てに唐津を訪問。「飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸(筑豊の炭鉱王)を見たことがあり、ここにも来たいと思っていた」と語った。

 高取邸は1905(明治38)年に建てられ、高取家から寄贈を受けた市が整備し、2007年4月にオープン。迎賓の大広間棟と居室棟があり、和風を基調にしながら洋間もある。国内唯一の現存とされる座敷に仕組まれた能舞台のほか、杉戸絵や欄間の意匠、2階からは唐津湾も一望でき、見どころが多い。来場者をガイドするボランティアが運営を支えている。

 来館者数は開館直後は年6万人以上が3年続き、その後は4万人前後で推移。市文化振興課は「開館時は年3万5千人を想定していた。このまま4万人を維持していきたい」と話している。

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