■食い違いの道結ぶ

 鳥栖市古野町を北から流れてきた「前川」は瓜生野祇園宮(現・鳥栖八坂神社)の門前で直角に折れて西に流れを変える。

 約120メートル先で南に折れ、鳥栖中学校の前を約300メートル南流し、鳥栖税務署の手前で東へ。本通筋商店街の裏を流れ、中央市場の西裏を北から流れてきた小原(おばる)川と京町で合流する。

 この前川と小原川で囲まれた本町・大正町・本通町、すなわち鳥栖市の中心街は鎌倉時代に生まれ、戦国時代、商業地に発展した瓜生野町である。

 佐賀銀行鳥栖支店の横を南北に走る小路を、商店街を横切って南に進むと、秋葉町に渡る前川の橋が斜めに架かっている。これが町の防衛のために食い違わせた道に架けられた筋違橋(すじかいばし)である。江戸時代の城下町にも見られる。

 かなわぬ恋も筋違橋を渡って思う相手を訪れると成就し、人生の岐路も筋違橋で変わるという。試しに渡ってみんね。

 絵・水田哲夫(鳥栖市本町)

 文・高尾平良(鳥栖市本町)

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