世界各地からバイヤーが訪れた国際家具見本市の「ARIAKE 有明」のブース=シンガポール

 佐賀市諸富町の家具メーカー、レグナテック(樺島雄大社長)と平田椅子製作所(平田尚士社長)が、シンガポールで開かれたアジア最大の家具見本市に出展した。海外展開を見据え、日本をイメージした統一ブランド品を初めて展示。独自性のあるデザインや品質への評価は高く、販路開拓に向けて海外輸送で割高になる価格面での打開策を模索している。

 統一ブランドは「ARIAKE 有明」と名付け、シンガポールやスウェーデンの海外デザイナーら6人を起用した。購買層はアジアや欧州などの富裕層を中心に設定。3月の見本市に向け、4カ月前から県内の伝統家屋や文化にも触れてイメージしたデザインを反映させた。

 緩やかな曲線の支柱が特徴的な棚は、風物詩のバルーンから着想を得た製品。墨で黒く染め上げて有明海の干潟を表現したダイニングテーブルなど合わせて約20点を会場に並べた。

 来場者の関心は高く、「使いやすさとデザイン性を両立させたところが目を引いたようだ」と樺島社長。平田社長も「材質から組み立てまでこだわった品質への評価は高かった」と手応えを語る。

 一方、課題に見据えるのが販売価格。出品したダイニングテーブルは約40万円と国内の1・5倍程度になる。平田社長は「まとまった注文があれば価格はある程度抑えられるが、販売リスクを考慮して注文をためらうバイヤーも多かった」と印象を語る。

 両社はソファやベッドなど品ぞろえの拡充を図るとともに、東南アジアでの製造を視野に委託先の開拓に着手。「販売ルートの確保も不可欠」(樺島社長)として、商社や卸売業者への営業にも力を入れている。

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