稲田朋美防衛相にオスプレイ配備計画の受け入れ決議を手渡す佐賀県議会の石倉秀郷議長=東京・市谷本村町の防衛省

 佐賀県議会の石倉秀郷議長は4日、防衛省と農林水産省を訪れ、自衛隊新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画を受け入れるべきとした県議会決議を、稲田朋美防衛相らに手渡した。「県民の心配や疑念を払拭(ふっしょく)するため、国として全力を注いでほしい」と訴えた。

 稲田氏は、北朝鮮が同日朝に発射したミサイルへの対応の合間に面会に応じ、「県議会の皆さま、本当にありがとうございます」と謝辞を述べた。「地元、漁業者への説明に防衛省としてしっかり取り組み、信頼関係の醸成に尽力していきたい」と応じた。

 石倉議長は「議会で相当な議論をした苦渋の決断であり、県民、漁業者の声として重く受け止めていただきたい」と強調し、漁業者や農業団体、関係自治体への丁寧な説明を求めた。

 面会は非公開。取材に応じた石倉議長は、稲田氏が県の論点整理素案に関し防衛省として方向性を取りまとめるよう指示していると説明したことを明かした。この後、若宮健嗣副大臣とも面会し、配備計画で農水副大臣と「話をしている」と伝えられたという。

 農水省では斎藤健副大臣に決議を提出した。斎藤氏は「有明海再生は特措法に基づいて農水省としてしっかり取り組む。(オスプレイ配備は)分野が違うが、今後の推移で対応できるところがあればやっていく」と答えたという。

 県議会の決議は、地権者でもある漁業者から安全面での不安や、国営諫早湾干拓事業の開門問題を巡る国への不信の声が上がっている点に触れ、国に対して「安全対策や補償措置の確約、有明海再生や水産振興のための新たな施策」を求めた。

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