政府は天皇陛下の退位を実現する特例法案を19日に閣議決定して国会提出し、与野党の幅広い賛同を得て速やかに成立させる方針だ。新天皇の即位に伴って適用される新元号については、退位に先立ち、来年半ばにも発表する段取りを描く。改元まで準備期間を設けて国民生活への影響を避ける狙いだ。

 天皇の地位は「国民の総意」に基づくとの憲法規定の観点から、政府は野党も含めて法案の内容を事前に説明した。国会審議を短縮する狙いもある。与党は衆参両院の内閣委員会で法案を取り扱う意向だ。

 政府は、陛下の退位と新天皇の即位を2018年12月とする案を検討しており、代替わりに向けた準備状況を勘案して時期を最終判断する。

 改元は元号法により、皇位継承があった場合のみ行う。天皇の逝去と異なり、今回はあらかじめ時期を定める形となる。新元号の発表を新天皇即位の半年から数カ月程度前倒しすることで、カレンダーなどの印刷物や元号を使うシステムで改元に対応する時間を確保できる利点がある。【共同】

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