6月25日の浦和戦で先制点を決めたFW小野(左から3人目)。後半戦の活躍が期待される=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

■鎌田移籍攻撃パターン確立を 試合後半の守備も課題

 サッカー・J1リーグ戦は、前半戦17試合を終えた。サガン鳥栖は6勝6分け5敗(勝ち点24)で18チーム中10位。アウェー戦で未勝利の一方、ホーム戦で無類の強さを発揮し、まずまずの位置に付けた。司令塔のMF鎌田がドイツ1部リーグに移籍し、上位を追撃するためには攻撃陣の活性化が最大のポイントになりそうだ。

 MF金民友、GK林彰洋らがチームを離れて迎えた今季。2年目のフィッカデンティ監督の指揮の下、昨季の戦い方を土台に新戦力のGK権田、MF原川らも躍動し、昨季前半戦より勝ち点7を上積みした。終盤は5戦負けなしと勢いをつかみかけている。

 特筆すべきはホーム戦での強さだ。6勝1分け1敗で、6勝のうち5勝は完封勝ち。広島から5年ぶりのリーグ戦勝利を飾り、浦和も約2年半ぶりに撃破した。

 一方、9試合を戦ったアウェーは5分け4敗と未勝利で、厳しい戦いを強いられている。4試合で先制したが、後半終盤に2失点した磐田戦(●1-2)、鹿島戦(●1-2)など波に乗れない状況が続いた。上位浮上に向け、後半戦はアウェーで着実に勝ち点を積み上げることも不可欠となる。

 総得点19はリーグ11位タイで、チームトップはFW豊田の4得点。うちPKが3点、流れの中から決めたのが1点で、5月の負傷明けからの復調が待たれる。3得点している原川はプレースキッカーとして重要な役割を担い、3得点のFW趙東建(チョ・ドンゴン)、2得点のFW小野と新戦力が結果を残している。

 勝ち試合でも後半守勢に回ることが多く、得点力アップに期待したい。

 いまだ連敗を喫していない守備陣は、今季加入した権田が的確なコーチングで統率している。けがでDF谷口が長期離脱中だが、経験豊富なDF小林、DF青木らがしっかりカバー。ただ、総失点19のうち、後半に13点、中でも76分~終了までに7点を失っており、最後まで泥臭く守り抜くことも必要となる。

 鎌田が移籍し、FWイバルボが登録抹消となる中で迎える後半戦。フィッカデンティ監督は「今のメンバーで形を変えながら、いろんなパターンをつくっていかないといけない」と今後の戦いのポイントを掲げる。

 まずは8日、好調を維持している川崎を相手に、相性のいいホームで勝利を挙げて勢いをつかみたい。

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