仕事始めのろくろに向かう深川剛さん(手前)と〓(耳ヘンに思、思の田が悩の旧字体のツクリの下部分)さん親子=有田町の深川製磁有田工場

 有田町の深川製磁で7日、仕事始めとなる「くるまおろし」があった。「くるま」はろくろの別称で、1894(明治27)年の創業以来続く正月の恒例行事。熟練職人2人がろくろをひき、新たな年の幕開けに、さらなる飛躍を誓った。

 同社工場神殿であった神事には深川一太社長ら約20人が出席。窯業発展や1年間の安全を祈った後、深川製磁販売相談役の深川剛さん(89)と深川製磁芸術室の〓(耳ヘンに思、思の田が悩の旧字体のツクリの下部分)さん(60)親子が、しめ縄が飾られたろくろ場でろくろに向かった。剛さんはつぼ、〓(耳ヘンに思、思の田が悩の旧字体のツクリの下部分)さんは大皿を成型し、丁寧に作品を仕上げた。

 深川社長は、今年創立123年を迎えたことから「『変革』をスローガンに、世界に向けて深川製磁のブランド力を発信したい」と抱負を述べた。町が有田焼創業400年を記念して2014年から全国の百貨店で開催した「有田の魅力展」の実行委員長を務め「多くの窯元商社の話を聞くことができた。有田が一つになったと感じた」と節目の年を振り返った。

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