ソフトバンクグループが10日発表した2017年3月期の連結純利益は前期の約3・0倍となる1兆4263億円だった。保有株式の売却を進めたことに関連する一時的な要因で大幅に増えた。事業会社で利益が1兆円の大台を超えたのはトヨタ自動車に続き2社目だ。13年に買収した米携帯電話4位のスプリントに関し、3位のTモバイルUSとの合併を目指す方針も示した。

 東京都内で記者会見した孫正義社長は利益の1兆円超えを「通過点にすぎない」と強調する一方、会社創立から「トヨタは67年、われわれは36年で達した」と自賛した。近くつくる10兆円規模のファンドを通じた買収でさらに成長を目指す方針も明らかにした。

 17年3月期の本業のもうけを示す営業利益は12・9%増の1兆259億円。売上高は0・2%増の8兆9010億円だった。国内通信は、低価格ブランドのワイモバイルが好調だったほか、固定の光回線の契約数も増えた。傘下の英半導体開発大手アーム(ARM)・ホールディングスが設計した製品も順調に伸びた。18年3月期の営業利益も増益を見込む。

 孫氏は、スプリントを絡めた米国の携帯電話業界の再編については「さまざまな可能性を全て積極的に検討する」と明言した。スプリントの合併先としては「本命はTモバイルだ。心を開いて交渉に入っていく」と述べ、合併を目指す考えを示した。

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