力強さと伸びやかさを感じさせる金澤翔子さんの作品を並べた会場=江北町のギャラリー「ちゅうりっぷのうた」

 NHK大河ドラマ「平清盛」の題字などを手がけたダウン症の書家・金澤翔子さんの県内初個展が、江北町のギャラリー「ちゅうりっぷのうた」で開かれている。「愛」「感謝」など前向きな言葉を力強く伸びやかな筆致で書いた作品約20点が並び、来場者に感動を与えている。18日まで。

 作品はすべて1字か2字の書で、「笑」「夢」「慈悲」「飛翔」などの言葉が、いずれもどっしりと力強い筆遣いと整った字形で書かれている。作品一つ一つに、母・泰子さんがつづった著作物の中から抜粋された一節も添えられ、翔子さんの他人を思いやる人柄などにも触れられる。

 金澤さんは1985年生まれ。生後52日目でダウン症の告知を受けた。書道は5歳の時、泰子さんが自宅で書道教室を開いたことをきっかけに始めたという。

 金澤さんの作品を集めた福岡の企画会社が、障害者の就労支援事業所に併設された同ギャラリーを会場として開いた。事業所とギャラリーを運営する本村容子理事長は「うちで開くことで、金澤さんも私たちにも光が当たり、障害者への理解が深まるまたとないチャンスになると思う」と語る。

 佐賀市の女性(73)は「翔子さんの真っ白な気持ちが字に表れているようで目を引かれる」と作品に見入っていた。入場無料。観覧時間は午前10時から午後5時。問い合わせは同ギャラリー、電話0952(86)4520へ。

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