塚部芳和市長に寄付金の目録を手渡す金子和斗志さん(中央)。右は妻の晴美さん=伊万里市の黒川小

■「小中学生に本を」母の遺志継承

 結婚式場運営の「アイ・ケイ・ケイ」社長の金子和斗志さん(64)は、伊万里市に小中学校の図書購入費として2300万円を寄付した。昨年7月に亡くなった金子さんの母和枝さん(享年90歳)はいつも「地域のために」との思いを抱いていたといい、遺志を受け継いだ。寄付金をもとに新年度には各校図書室に「金子和枝文庫」が整備される。

 寄付に対する感謝状贈呈式が8日、和枝さんの母校の黒川小で開かれた。図書室には既に「金子和枝文庫」のステッカーが用意されており、金子さんは「天国の母は恥ずかしがりながらも喜んでくれると思う」と笑顔を浮かべた。

 金子さんは過去に2度、本を贈っており、今回は学校側で必要な本を選んでもらえるよう1校あたり100万円の購入費を寄付した。「子どもは地域の宝。本をたくさん読んで、地域のためになれる人に育ってほしい」。その思いは和枝さんも同じだったという。

 贈呈式では黒川小児童を代表して6年の山崎萌衣子さんが「どんな本が増えるのか楽しみ。これからも本を読むことで心を豊かにしていきたい」と感謝の言葉を述べた。

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