田尻氏より寄進されたとされる青幡神社の鳥居と拝殿

■松浦党創建、地域を守る

 新年を迎え、初詣に出かけられた方も多いと思います。伊万里市東山代町里には古くから地域を守っている青幡神社があります。

 当地とゆかりが深い松浦党源直が約900年前、政庁の鎮守として当所に陸の鎮守一の宮青幡神社、同町白幡地区に海の鎮守二の宮白幡神社、同町脇野に岩戸山宝積寺を創建したと伝えられています。

 戦国時代、直の子孫の山代氏が龍造寺氏に敗れた後は、田尻氏が青幡神社の祭事を主宰しています。神社拝殿前の鳥居は田尻三代春種氏の寄進によるものとされ、境内西側の地蔵堂に勝軍地蔵をまつり、青幡大明神と称していました。

 また、宝積寺で毎年披露されている県指定重要無形民俗文化財「脇野の大念仏」はもともと雨乞いの儀式として青幡神社に奉納されていたものです。

 青幡神社は当地の歴史をずっと見守ってきたいにしえの場所でもあるのです。

 (地域リポーター・中尾良樹=伊万里市山代町)

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