延伸工事が進む有明海沿岸道路。補正予算の成立などで、16年度の県内請負額は3年ぶりに前年実績を上回った=小城市芦刈町

 2016年度に佐賀県内で発注された公共工事の請負金額は前年度比11・5%増の1063億3900万円で、3年ぶりに増加した。政府が掲げる「機動的な財政出動」による工事増や補正予算の成立により、発注者別では国、県、市町で前年実績を上回った。

 西日本建設業保証佐賀支店が工事の前払い金状況を基にまとめた。件数は13・2%増の2859件で、人手不足の影響が懸念される中、年度末に工事が集中しすぎないように早期発注する動きが目立った。

 請負金額を発注者別でみると、国は西九州自動車道の延伸など道路工事が増えて前年度比28・2%の増。県は緊急経済対策関連の工事が多く、16・3%増だった。市町は1・8%増で、学校の耐震補強工事などが数字を押し上げた。

 独立行政法人などは、前年度に九州新幹線長崎ルートの大型工事があった反動で3・9%減だった。

 地域別では、佐賀地区が有明海沿岸道路工事などで14・0%増の283億1800万円と最も多く、武雄地区、唐津地区が続いた。全8地区のうち、6地区で前年実績を上回った。

 受注企業を資本金別にみると、3億円未満の中小が14・4%増の646億6000万円で、全体の約6割を占めた。大手は1・7%増の144億6200万円だった。工事の種類別では、土木が12・3%増、建築が11・0%増だった。

 17年度の見通しについて、同支店は「早期発注の方針が継続され、年度前半から好調に推移していくだろう」と予測、「補正予算の動向も注視したい」としている。

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