佐賀銀行の支店で起きた多額窃盗事件に絡み、1億円を超す預金者のリストを事件に関与したグループに渡したとして、福岡県警は5日、不正競争防止法違反(営業秘密の領得、開示)の疑いで元行員の吉田淳容疑者(42)=窃盗罪などで公判中=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年7月、福岡市の同行福岡本部で、同行が管理する1億円を超す預金者169人の名前や電話番号を紙に印刷するなどし、多額窃盗事件で逮捕された共犯の男に渡した疑い。

 佐賀銀行では福岡市の2支店で昨年、現金5430万円の窃盗事件と窃盗目的の侵入事件が発生し、吉田容疑者ら11人が逮捕された。吉田容疑者の逮捕は5回目。

 県警によると、吉田容疑者は顧客情報をまとめたデータベースにアクセスする権限を持っていた。共犯の男は、リストを基に福岡市内の預金者宅で空き巣をしようと計画したが、途中で断念。リストを使った窃盗被害は確認されていない。

 共犯の男が今年5月、弁護士を通じて県警にリストを提出。県警から連絡を受けた同行が流出を確認し、被害届を出していた。

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