信用調査会社の東京商工リサーチがまとめた2016年の九州・沖縄地区建設業売上高ランキングによると、売上高50億円以上の企業は前年比5社減の110社で、佐賀県内からは前年より2社少ない5社がランク入りした。県内トップは松尾建設(本店・佐賀市)で、九州・沖縄全体では5年連続で3位だった。

 松尾建設の売上高は前年比5・7%増の653億3600万円。大型の建築工事が全体を押し上げ、県内5社で唯一、増収だった。

 県内上位5社の顔ぶれは前年と同じで、2位の佐電工(佐賀市)は、16年完了の工事が少なかったため10・4%減の154億2千万円。全体では前年15位から順位を七つ下げた。県内3位の中野建設(同)は土木工事の減少などで10・4%減の111億300万円となり、全体で36位だった。

 ミゾタ(同)は前年からの繰り越し工事が少なく、9・7%減の85億500万円で県内4位、全体50位。県内5位の五光建設(武雄市)は全体で67位と順位を二つ上げたものの、売上高は過去最高だった前年の反動で2・9%減の68億5800万円となった。

 全体のトップは九電工(福岡市)で、0・1%増の2811億1600万円。東京五輪に向けたインフラ需要も取り込み、31年連続で1位となった。ランク入り企業の総売上高は1・6%減の1兆5659億円。マンションや福祉施設の建設需要が伸びたが、太陽光関連工事の大幅減が響いた。

 県別の売上高は、49社がランク入りした福岡が3・6%増の9381億100万円でトップ。佐賀は9・5%減の1072億2200万円だった。

 17年の動向について、東京商工リサーチ佐賀支店は「九州新幹線長崎ルート工事を中心に公共工事は増加傾向」としつつも、中小企業は人手不足が深刻化し、受注環境への影響を懸念する声が強まっているとしている。

 ランキングは、九州・沖縄に本社を置く建設業者を対象に、16年1~12月に決算を終えた売上高50億円以上の企業を集計した。

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