■売上高も過去最高

 JR九州が11日発表した2017年3月期連結決算は、売上高が前期比1・3%増の3829億円、純損益が前年の赤字から447億円の黒字に転換した。昨年10月の上場後初となった本決算で、売上高、純利益とも過去最高を記録した。

 ドラッグストアやコンビニの新規出店があった流通事業や、大型のマンション販売を手掛けた不動産事業が好調だった。

 本業の鉄道事業は、熊本地震の影響で利用客が減り売り上げが落ちたが、250億円規模の営業利益を確保した。国鉄分割民営化の際に国から与えられた経営安定基金を前期に取り崩して新幹線車両などの資産価値を減損処理したことが寄与し、1987年の発足以来、初めて通期での黒字を達成した。青柳俊彦社長は記者会見で今後の経営方針に関し「鉄道事業の効率化を図り、黒字を維持したい。不動産事業でも九州をはじめ、東京や海外にも展開したい」と話した。

 13年に豪華寝台列車「ななつ星in九州」が運行開始し、鉄道事業の強化に取り組んできたが、JR東日本の「トランスイート四季島」の登場など競争が激化。青柳社長は「豪華列車は競争時代に入った。実績に甘んじず、さらに良いものにしたい」とサービス強化に意欲を示した。18年3月期は、売上高3963億円、純利益450億円を見込む。

 JR九州は政府が主導した民営化により誕生し、30年目に上場を達成した。菅義偉官房長官はこの日の記者会見で「訪日観光客の増加や会社の多角的な努力によって、幸先の良いスタートを切れた。地域活性化に主導的な役割を果たしてほしい」と述べた。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加