佐賀市は、廃食用油を高品質のバイオディーゼル燃料に精製する実証試験に取り組む。市は既に廃食用油を燃料化し、市営バスなどで使用しているものの、精製の質の問題から新型車両には使用できなかった。精製レベルを高めることで、利用できる車両数を増やし、環境負荷の低減が見込めるため、試験結果を見て実用化を判断する。

 実証試験の事業主体は国立研究開発法人「NEDO(ネド)」。廃プラスチックの油化などに取り組む「環境エネルギー」(広島県)、北九州市立大学、一般社団法人「HiBD研究所」の3者で廃油の精製装置を設計、運転する。佐賀市は、市内の食用廃油を提供する。試験に伴う市費の支出はない。

 市循環型社会推進課によると、年間で廃食用油13万リットルを回収し、このうち5・8万リットルをディーゼル燃料に変え、ごみ収集車8台、市営バス5台を運用している。従来の技術で精製した燃料は、2004年式以降の車両には対応していなかったため、使用できる車両の減少が課題となっていた。

 9月以降に広島県の工場で試験を始め、10月以降に精製燃料を評価する。市が期待する試験結果が出た場合、市清掃工場内に精製装置を設置し、バイオディーゼル燃料を使う公用車を拡大する。循環型社会推進課は「廃食用油を燃料に変えることで環境負荷の低減につながる。市民の環境意識を高め、廃食用油の回収率も上げたい」としている。

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