昨年夏にジャガイモ大産地の北海道を襲った台風の影響を引きずり、ポテトチップスの品薄が今年9月ごろまで続きそうだ。農林水産省によると、九州で今季のイモ収穫が始まったが原料を十分に賄えておらず、不足が解消するのは、収穫地が北上して北海道で最盛期を迎える9月以降の見通し。農水省幹部も「各地の作付けは順調。あとは天候次第です」と話す。

 北海道は全国のジャガイモ生産量の8割を占めるが、台風による畑の浸水などで2016年の生産量は前年比1割減の172万トンだった。生食用の不足と値上がりは落ち着いた半面、道産ジャガイモの3割を占める加工用は足りないまま。ポテトチップス各社は今春、相次いで一部商品の販売終了・休止に追い込まれた。

 加工用は糖分が少なく、揚げるときれいなきつね色が出る。産地にとってもポテトチップス市場の拡大を追い風に、離農や高齢化という逆風下で作付けを伸ばしてきた「優等生」だという。

 ジャガイモ輸入は防疫の問題で米国からしか認められておらず、輸入時の害虫駆除も煩雑で「メーカーには国産品の要望が強い」(農水省)。多彩な味を食べ比べられるまでには時間がかかりそうだ。【共同】

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