利用を呼び掛ける小野校長。料理ができる調理室も提供する=武雄小

 武雄市の武雄小は、授業で使わない教室を地域の会合やサークル活動などに開放する取り組みを今月から始めた。地域に活動の場を提供し、気軽に学校を訪ねてもらうことで、つながりも深めていく。

 開放するのは特別教室棟の音楽室や調理室、和室、図工室など。武雄町民を対象に、平日の学校執務時間内に無料で提供する。事前の申し込みは不要で、授業で使っていなければ当日でも利用できる。商業目的や学習に支障がある場合を除いて大きな制限はない。休み時間は子どもと交流することも呼び掛けている。

 昨年末から武雄町内世帯への回覧板などで周知している。5日には校区内の女性(57)がオカリナ練習のために音楽室を利用した。「ここなら音を気にしなくていいと思って訪ねてみた。子どもたちが関心を持ってくれれば、教えてあげたい」と、交流も楽しみにしている様子だった。

 小野正貴校長は「学校が地域の人たちの居場所になればと考えた。集う場があることで新たな活動が生まれたりすれば、地域が元気になり、学校も元気になる。いつでも、誰でも、自由に使ってもらえれば」と話す。特別教室棟は玄関がある棟で、利用者から来訪者が見えることで安全面にもつながる。

 武雄市では、民間学習塾「花まる学習会」と連携する官民一体教育に地域の人たちが先生役で参加。放課後に公民館で大人と子どもが一緒に過ごす場を設ける地区や、子どもから若者まで自由に過ごせる居場所を運営する団体「よりみちステーション」もある。武雄小の取り組みで、地域の大人と子どもが顔見知りになり、つながる試みがさらに広がる。

このエントリーをはてなブックマークに追加