農薬散布の実証実験に使うドローン。農業関係者らが作業を見守った=杵島郡白石町

タマネギの栽培地に農薬散布するドローン。吹き下ろしの風が弱く、農作物を傷めたりする心配が少ないという=杵島郡白石町(ドローンで撮影)

 産業用の小型無人機ドローンを取り扱うジャパンアグリサービス(栃木県、水沼和幸代表取締役)は、タマネギに甚大な被害を及ぼす「べと病」がまん延した杵島郡白石町のほ場で、ドローンで空中から農薬を散布する実証試験を始めた。乗用管理機による散布と比較しながら作業時間やコスト効果、薬害を検証する。

 大規模農家が農薬散布する場合、大型機械の乗用管理機で田畑に入ってまいたり、産業用の無人ヘリで空中から散布したりしている。ドローンは無人ヘリに比べ吹き下ろしの風が弱く、農作物を傷める心配が少ないとされ、タマネギやキャベツなどの葉物野菜にも利用できる。

 乗用管理機は雨天後に散布する場合、田畑がぬかるんで作業が難しいという課題がある。機体費も無人ヘリの約1千万円に対し、ドローンは約300万円という。

 実証試験は、水沼さんの知人の紹介で白石町の農業、諸岡勝利さん(53)が協力した。今月4日、中国製の農業用ドローンを使って畑0・6ヘクタールの半分を、6日に残り半分を乗用管理機で散布した。ドローンは米や麦、大豆の場合、農薬10リットルを積んで1ヘクタールを約10分で散布できるという。

 今月中旬、葉の枯れ具合などから効果を比較する。試験を見学した農業の男性(33)は「水田に機械を入れると車輪跡に水がたまって水はけが悪くなったが、ドローンは雨さえ降らなければ散布できる」と関心を寄せた。

 水沼代表は「農業の人手不足を機械の手で補えれば」と普及を期待する。ドローン操縦者の教習施設と、修理やメンテナンスの整備工場を、県内に新設することも検討している。

 問い合わせはジャパンアグリサービス、電話0285(81)6675。

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