入校式で、関係者のあいさつに聞き入る齊藤義和さんと妻の圭子さん(中央)=武雄市のJAさがみどり地区武雄支所

 新設する研修施設を使って地域ぐるみで新規就農者を育成する佐賀県の新規事業「トレーニングファーム」が、JAさがみどり地区の武雄市で始まった。研修生はキュウリ農家を目指す元会社員の夫婦で、農家やJA、行政関係者が連携して指導する。実地と座学の2年間の研修を経て就農を目指す。

 トレーニングファームは、就農希望の夫婦を募り、研修を経て独立まで支援する事業。本年度はさがみどり地区でのキュウリ栽培と、さが中部地区のホウレンソウ栽培で実施する。

 さがみどり地区は、45歳未満の夫婦で2年間の研修後は同地区内で就農することなどが条件。3組を募集し、愛知県一宮市でIT関係の会社員だった齊藤義和さん(34)圭子さん(35)夫婦が研修生に決まった。圭子さんの実家が武雄市のキュウリ農家で、後継を目指して応募。義和さんは「今の農業は施設管理などで前職のITの知識も生かせる。タイミングよく事業に出合えた」と話す。

 11日に60人が出席してJAさがみどり武雄支所で入校式があり、運営協議会会長の一ノ瀬直治武雄市農林課長らが「先進の農家を含め関係者一体でサポートする。安心して研修に励んで」と激励した。

 研修施設のハウス3棟は武雄市朝日町に9月初旬に完成予定。完成まで同地区の施設胡瓜(きゅうり)部会の農家の施設で学ぶ。県職員OBの講師や部会員らが指導。生産や経営の実地研修、農業機械などの座学講習がある。研修費は無料。研修者は国の農業次世代人材育成投資事業を活用し、1人年間150万円の交付を受けることもできる。武雄関係の事業費は1億2588万円。

 JAさが中部地区で行うホウレンソウ栽培の研修は、今月下旬から応募を始める。50歳未満の夫婦2組を募り、2年間の研修を行う。9棟のハウスを新設、8棟を改修する予定で、事業費5727万円を見込む。

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