養殖トラフグの肝臓の可食化を厚生労働省に共同提案していた佐賀県と唐津市呼子町の業者は、12日までに事業の断念を決めた。厚労省は4月、提案に対して認められないとする回答を出しており、県と業者は研究を続けることは困難と判断した。

 提案は、陸上で養殖したトラフグについて1匹ずつフグ肝を特殊な検査で毒の有無を確認した上で飲食店で料理を提供する仕組み。厚労省から諮問された内閣府の食品安全委員会が3月末に「安全性が確保されると確認することはできない」などとする評価書をまとめていた。

 県と業者は11日に対応を協議し、研究を続けても認められる見通しが立たないとして事業を断念した。

 業者は「時間も費用もかけてきたが、さらに開発が必要となるので撤退を決めた。(国の判断は)仕方ないと受け止めている」とコメントした。県企画課は「観光資源に活用できると、2004年から取り組んできたが断念となり残念。協力していただいた研究者もいるので、今後の研究に生かしてもらえれば」としている。

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