広島や長崎に落とされた原爆に関する絵本を朗読するNBC長崎放送の村山仁志さん(右)と染矢すみれさん=白石町の有明西小

■NBC長崎放送、有明西小で

 NBC長崎放送による「平和文学朗読キャラバン」が5日、有明西小であった。広島と長崎を舞台に原爆の恐ろしさや被爆者が受けた差別を描いた2作品を、同局のアナウンサー2人が朗読。全校児童144人が聴き入り、戦争の悲惨さに胸を痛めた。

 同局でアナウンサーを務める村山仁志さんと染矢すみれさんが、絵本「おこりじぞう」と、長崎市の語り部・故吉田勝二さんの話を同市立桜馬場中の生徒がまとめた「私たちが伝える戦争体験」を朗読した。

 村山さんは「おこりじぞう」で、原爆投下後の街の様子や女の子が地蔵の前で息を引き取る描写を、穏やかな声色の中にも苦々しさを込めて朗読した。染矢さんは、被爆して差別を受けた吉田さんの苦痛を代弁。「平和の原点は人間の痛みが分かる心を持つこと」という吉田さんの言葉を踏まえ「みんなはお友達と仲良くすることから始めて」と呼び掛けた。

 終戦60年を節目に同社が始めた社会貢献事業で、2013年度からは佐賀県内の応募も受け付けている。本年度は両県で30団体の応募があり、今月中に有明西小を含む7団体を巡る。

 子どもたちからは「とても苦しいお話だった」「原子爆弾のことがよく分かった」などの感想が上がった。代表して6年の田島由唯さん(11)は「戦争がどれだけ恐ろしいか、平和がどれだけ大切かがよく分かった。小さな努力を積み重ねて戦争が起きないようにしたい」と感謝を述べた。

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