男性特有の介護の悩みや不安などを語り合った「男性介護者のつどい」=佐賀市のアバンセ

 親や妻を介護する男性のための交流会が8日、佐賀市のアバンセで開かれた。「認知症の人と家族の会県支部」が初めて企画し、慣れない家事や近所づきあいなど男性ゆえの介護の悩みを打ち明け合った。

 国の調査によると、同居家族を介護する男性は全体の3割を占めるが、悩みや苦労を一人で抱え込み、深刻化させる傾向が強いといわれる。男性が心中や虐待事件の加害者となるケースも目立っており、相談しやすい環境づくりなど支援の必要性が高まっている。

 この日は、男性介護者6人が参加。毎日の料理や徘徊(はいかい)の対応、仕事との両立など苦労話や今後の不安を語り合った。

 80代後半の両親と3人で暮らす多久市の男性(49)は、「親が認知症になったとき、地域の人に助けを求めるべきか迷っている。偏見の目で見られるのが怖い」と相談した。これに対し、認知症の妻を長年介護している男性は「隣近所には言っておいた方がいい。黙っていたら、余計なうわさまで広がってしまう恐れもある」とアドバイスした。

 家族の会県支部副代表の吉田吉寛さん(65)は「参加者は、悩みを共有して気が楽になったと言ってくれた。男性だけの集まりの方が話しやすい話題もあるので、要望があればまたやりたい」と話した。

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