IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は13日、ずさんな管理が発覚した情報サイトを調査した第三者委員会の報告書を発表した。最大で記事約2万本と画像74万7643件に盗用など著作権侵害の疑いのあることが判明した。南場智子会長は記者会見で休止中の情報サイト事業の再開は「白紙」だと説明。第三者委の名取勝也委員長は「事業拡大を優先して慎重な配慮ができていなかった」と指摘した。

 責任を取って守安功社長は月額報酬の減額幅を30%から50%に拡大し、記者会見で「深くおわびする」と謝罪した。創業者の南場会長に13日付で再び代表権を与え、法令順守を徹底する。同様の無断転用などは他社運営のサイトでも発覚しており、インターネット情報の信頼性が改めて問われる事態となった。

 第三者委は昨年12月に設置され、休止した10サイトの記事37万本超を対象にサンプル調査を実施。画像472万件超も調べた。他のサイトの記事や画像に関して承諾を得ずに複製したり引用したりしていた。

 調査報告書は、医薬関係の法令に違反し、薬の効果や安全性に誤解を招きかねない記事が10本あったと認定した。他の記事の複製や、引用が不適切と見なされる記事が多数あったと指摘。外部のライターに他のサイトからの転用を促すようなマニュアルを作成していたことも示した。

 DeNAは、情報サイト事業をゲームに次ぐ収益の柱として成長させる計画だったが、今回の問題を受けて断念した。【共同】

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