初日の出のこの力は何なのだろう

 友人からいただいたスイセンと野草の花束が春への香りを部屋中に放っている。1月らしからぬ暖かさに外仕事でも結構体が動いてくれる。

 昨年暮れは新しい計画がスタートしたり、海外からのホームステイがあったり、ぎっくり腰をやってしまったりのバタバタぶりだった。そんな気分に一つの区切りをつけられればいいと、久しぶりに家族で初日の出を迎えにいった。

 井手野から車で少し上り、真っ暗な山道を30分ほど歩く。福岡の街と海が一望できる大岩に着くと、空と海が黒く一つに溶け合い、街灯が大地の星々のようにチカチカときらめいている。ポットから熱々のコーヒーをすすり、知り合いのパンをかじる。寒さに堪えながらやがて東の雲の合間からすべてを清らかにするような温かくまぶしい光が僕らにまっすぐやってきた。

 これまでの感謝と今年の平和を祈り、ゆっくり深呼吸する。今年もすてきな一年でありますように。

(養鶏農家 小野寺 睦)

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