野中伸泰さん

 有田焼などが紹介された1867(慶応3)年の第2回パリ万国博覧会に、佐賀藩から派遣された商人野中元右衛門(もとえもん)が客死して今年で150年。元右衛門の親族の野中伸泰さん(72)=佐賀市=は「佐賀の発展に尽くそうと、苦労をして渡航した。ただただ頭が下がる」と思いをはせる。

 元右衛門は、長崎でオランダとの交易を担った商人で、功績を認められて武士に取り立てられ、万博に派遣された。産品販売を担当する予定だったが、到着した直後に病気で急死した。

 2年前にフランスで開かれた慰霊祭では、元右衛門が眠るパリのペール・ラシェーズ墓地を訪れ、墓前で手を合わせた。元右衛門の顕彰碑がある佐賀市の善定寺で講演をした経験もある。「功績を多くの人に知ってほしい。没後150年という節目を大切にしたい」と話す。

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