議会改革案への意見書を山本茂雄議長(右)に手渡す多久市区長会の野田義雄会長=多久市議会

 多久市区長会(野田義雄会長)は10日、議員定数(16)を一つ減らしてその分の経費で議員報酬を引き上げることを盛り込んだ議会改革案を批判し、2議席削減を求める意見書を市議会に提出した。議会改革検討委員会が市民の声を聞かずに答申をまとめたことにも「遺憾」と反発、将来的に必要と位置付けた政務活動費創設に対しても「第二の議員報酬につながり、絶対に認めることはできない」と断じた。

 意見書は野田会長をはじめ、市内5町区の正副会長連名で提出した。民意を聞く機会を設けず、1人減の15人とする定員削減案と月額1万5000円増額する議員報酬案に「誠に残念」とした。今後も市の人口減少が予想されることから削減数を「2人」とするのが妥当と明記、議員報酬は、多久市より報酬額が少ない市議会が県内に三つもあることから、増額への疑問を投げ掛けた。

 野田会長は「限られた報酬と時間の中での政治活動に頭が下がる」と述べた上で、無投票に終わった前回市議選に触れ「改革案の内容は新聞報道で知った。正式な形で市民に問うことなく答申書を提出するのはいかがなものか」と主張した。

 意見書を受け取った山本茂雄議長は「(2015年市議選の)無投票当選という結果を重く受け止めた特別委員会が議論を重ねて提案されたもの」と答申の重要性を説明しつつ、「今後は市民への説明会を開く予定で、さまざまな意見に真摯(しんし)に耳を傾けたい」と述べるにとどめた。

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