玄海原発再稼働に関し、賛否が分かれた委員会=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

■終了意向に“消化不良”

 佐賀県内各界の代表が、九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関する意見を述べた13日の広く意見を聴く委員会。各委員とも課題が山積する原子力政策に一定の意見を述べたが、世論を二分する問題だけに注文も相次いだ。県は今回で委員会を終了する考えを示したが、「拙速に進んだ印象」とさらなる議論を訴える声も上がった。

 「ネギが何十円という商売をしているのに、電気代が年100万円以上あがった」。県商工会連合会の飯盛康登会長は零細企業の経営が電気料金に圧迫されている窮状を挙げ、明確に再稼働を訴えた。

 県医師会の池田秀夫会長は「政策的な言及はしない」として賛否は明確にしなかった。ただ「何かあったとき、われわれは医療人として動くようになる。十分に医療が提供できる体制はつくっていただきたい」と国や県に注文した。

 福島県の被災地を訪問したことがある県漁協女性部連合会の西村陽子会長は、容認意見を述べた県有明海漁協と「同意見」としながらも、「被害の光景が忘れられない」と吐露。「子育てする女性としては心配」と揺れる気持ちを伝えた。

 県が今後会合を開かない考えを示したことに“消化不良”の声も漏れた。使用済み核燃料や避難計画の周知に懸念を示した県平和運動センターの柳瀬映二事務局長は、再稼働を推進する国や九電だけの説明しかなく「一方通行の説明だけで意見を求められるのは問題」と県の対応を批判した。

 事故被害の重大さや環境への影響を指摘し、慎重意見の専門家の説明を求めていた県労連の北野修議長は「独立した会として議論があってしかるべき。言いっ放しで時間も足りなかった」と話し、引き続き委員会を開くよう求めた。

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