大隈重信や明治維新について語る(左から)中尾清一郎氏、林真理子氏、山口祥義氏、島善高氏、江口直明氏=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 総理大臣を2度務め、早稲田大学を創設した佐賀市出身の大隈重信をテーマにした「明治維新トークイベント」が13日、同市の佐賀城本丸歴史館であった。作家の林真理子さんや専門家らが大隈の偉業やエピソードなどを軽妙に語り合い、歴史ファンなど約300人が聞き入った。

 林さんは来年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の原作者で、西郷隆盛は革命家としてカリスマ性がある一方、実務能力は十分ではなかったと人物像を示し、「有能な大隈が現れ、手際の鮮やかさに嫌な感じがしたのでは」と2人の関係を推し量った。また、佐賀の印象を問われて「気品が高くて尊敬されている県と思う」と答えた。

 島善高早稲田大学教授は「佐賀藩の藩校・致遠館では教頭クラスだったが、実際は校長のように指揮していた」と逸話を紹介。江口直明大隈重信記念館館長は大隈と福沢諭吉の関係について、「性格は全く違っていたが、会った時は百年来の友人のように意気投合した」と話した。

 山口祥義知事は来年の明治維新150年に合わせた肥前さが幕末維新博覧会を説明、佐賀藩の偉業に触れながら「薩長土肥の中で佐賀こそ博覧会をやるべき」と強調した。司会は大隈記念館保存会副理事長の中尾清一郎佐賀新聞社社長が務めた。トークイベントは、佐賀市が同館50周年記念として大隈祭(14日)の前夜祭で開いた。

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