5つの祭りの先陣を切る唐津くんちの曳山「酒呑童子と源頼光の兜」。後ろには戸畑祇園大山笠の「提灯山笠」などが続いた=福岡市役所前

 ユネスコ無形文化遺産に登録された九州5都市の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が13日夕、福岡市役所周辺で特別巡行した。唐津くんちの11番曳山(やま)「酒呑(しゅてん)童子と源頼光(らいこう)の兜(かぶと)」(米屋町)が、“世界の祭り”となった各地域の宝と競演。唐津っ子の心意気を存分に示し、沿道の観客からは拍手や歓声が湧き起こった。

 昨年12月に「唐津くんちの曳山(ひきやま)行事」など18府県33件が一括登録されたことを祝うイベント。九州独自の取り組みで、福岡県の博多祇園山笠と戸畑祇園大山笠、熊本県の八代妙見祭、大分県の日田祇園から計7基が集まった。

 午後7時ごろ、約500メートルの市役所の周回道路を練り歩いた。頼光の兜が先陣で、酒呑童子の首が兜にかみついた迫力ある造形美が観衆の目を奪い、総勢約300人の曳き子たちの「エンヤー」の掛け声と威勢のいい囃子(はやし)が福岡の中心部に鳴り響いた。

 唐津曳山取締会の大塚康泰総取締(73)は「米屋町は統率の取れた動きで唐津をPRしてくれた。いろんな祭りを見て、伝統の継承に励まなければという意識がより強くなった」と満足そうに語った。特別巡行は14日午後1時からもある。

 ※18日付唐松版で写真グラフを掲載

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