観光協会がなかった上峰町に人やモノの流れを呼び込もうと一般社団法人「起立工商協会」が立ち上がった。左から武広勇平上峰町長、中山博樹代表理事、志田松美理事=上峰町役場別館

一般社団法人「起立工商協会」の事務所開きに伴い、あいさつする中山博樹代表理事(中央)=上峰町役場別館

 これまで観光協会のなかった上峰町に新たな人やモノの流れを呼び込もうと、町内外の事業所が手を取り合い一般社団法人「起立工商(きりゅうこうしょう)協会」を設立した。町商工会長も務める中山博樹代表理事は「良いものを育て、ないものはつくり出し、地域の稼ぐ力を蓄えたい。近い将来は日本版DMO(観光振興のマネジメント組織)の認可も受けられれば」と、一枚岩となって地域を盛り上げる決意を語った。

 同協会は今年3月末に設立。現在は24事業所が参画している。4月から町のふるさと納税返礼品事務を受託し、今後は商品開発やイベント開催など観光事業も展開する。最近の将棋ブームを受け、日本将棋連盟の王将戦を町内に誘致する計画も進めている。

 組織の名称は佐賀県出身の実業家・松尾儀助(1836~1902)が明治初期に創設した貿易会社「起立工商会社」にあやかった。同社は政府の信任を得て陶磁器や日本茶など幅広い品々を輸出し、日本製品を欧米に売り込む役割を担っていた。

 6日に上峰町役場別館で事務所開設式があり、関係者約20人が出席した。武広勇平町長は「民間主導で広域連携し、観光資源を磨き上げ、情報発信していただきたい。地域内でお金が循環する仕組み作りができるよう、町も共に取り組みたい」と支援を約束。中山代表理事は「来年は明治維新から150年。私たちも参画できるよう、観光にとどまることなく活動を活性化させていきたい」と述べた。

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