佐賀市は、世界文化遺産「三重津海軍所跡」の展示施設を整備し、史跡敷地内にある駐車場を敷地外に移転する。屋内展示を充実させることで、「見えない史跡」の価値や魅力を伝える。佐野常民記念館の一部を利用し、展示規模によっては増改築する。事業費約4千万円を新年度当初予算案に計上した。

 三重津海軍所跡で見つかったドライドックの模型や史跡で発見した遺物などは、記念館3階で展示されている。もともと佐野常民を顕彰する施設のため、三重津海軍所跡の関連品を展示できるスペースは限られている。

 2015年に世界遺産に登録されたことや、地下遺構で「見えない史跡」となっていることから、市は屋内展示の充実を課題と捉えていた。4月に歴史や観光分野の有識者、地元の代表らによる検討委員会をつくり、17年度中に基本計画をまとめる。着工は19年度を予定している。

 史跡敷地内にある駐車場は、敷地外に移す。記念館北側で約3600平方メートルの民有地取得を検討している。取得費用は約2800万円。新駐車場は19年度に完成する計画。

 佐賀市三重津遺産課は「どのような展示施設になるかは、有識者による基本計画がまとまってから見えてくる。利用開始時期は早くて21年度」としている。

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