町切水車を設置するため集まった地域住民や唐津工業高の生徒=唐津市相知町

 唐津市相知町町切(ちょうぎり)地区の「町切水車」が、水を受けて勢いよく回り始めた。住民らが14日、田植えに合わせて設置。10月初旬まで見られる。

 同地区では約400年前から水車を使った稲作が行われている。水車は直径約3・5メートル、重さ約191キロで、唐津工業高建築科の生徒が昨年作ったもの。厳木川から引いた用水路に置かれ、約900坪の田んぼに水を供給する。

 この日は地域住民ら約70人が集まった。同校の生徒が水車を補強する板を取り付け、回転や軸の具合を確かめた。設置が終わり水門が開くと、16個ある受け皿が水をすくい、田んぼへくみ上げた。水車を作った同校卒業生の畑山翼さん(18)は「地域の力になれていることを感じた」と笑った。

 地区には7基の水車があったが、所有者の高齢化や跡継ぎの不在で設置が年々難しくなっている。同地区でつくる水車保存会の長友貞美会長(63)は「地域の原風景を守るため、今後も存続させる努力を続ける」と話した。

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