玄海原発3、4号機の再稼働に関する説明会で質問する地元住民=長崎県松浦市の鷹島スポーツ・文化交流センター

■県外30キロ圏、松浦市皮切り

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に関し、原発から半径30キロ圏の佐賀県外の自治体を対象にした住民説明会が15日夜、長崎県松浦市を皮切りに始まった。初回は海を挟んで原発から最短距離で8・3キロの同市鷹島で開かれ、83人が参加。住民からは、再稼働する際に佐賀県と玄海町の意向しか反映されないことへの不満が相次いだ。

 地元の新松浦漁協の志水正司組合長は、全組合員700人超にアンケート調査を実施し、90%以上が再稼働に反対だったと言及。「漁民の声を無視して再稼働するなら海上デモも辞さない」と力を込めた。

 説明会は、佐賀県内5カ所と同様、原子力規制庁、資源エネルギー庁、内閣府、九州電力の4者が、審査の概要や原発の安全性、避難計画などを説明した。質疑応答は2回に分けて計40分間設けられ、質問は1人2分以内とされた。

 住民は「100パーセント事故がないと言えないのか」「真摯(しんし)に説明しようと思うなら事前に資料配布できなかったのか」などと質問した。

 さらに「佐賀県と玄海町の賛同があれば稼働すると聞いた。私たちの意見はどうなっているのか」「佐賀県に原発が立地し、われわれは迷惑している。安心して寝られない」「島民には何の恩恵もない。せめて交付金くらい下さいよ」といった声もあった。

 30キロ圏内の説明会は、長崎県が4市5会場で21日まで、福岡県は23日に糸島市でそれぞれ開く。

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