佐賀城下への入り口に築かれた橋の土台の石垣=2016年12月、佐賀市東佐賀町

 「佐賀城下への入り口」を特定する橋の土台の石垣が見つかった佐賀市東佐賀町で整備計画が進む「構口(かまえぐち)公園」について、公園整備検討委員会(委員長・志満篤典建設部長)は12日、市役所で会議を開き、見つかった石垣を公園内で展示する整備方針を決めた。保存や公園の広さとのバランスなど検討課題もあり、展示の範囲や方法など詳細はこれから論議する。

 委員会は地元自治会や石垣整備、歴史関係の有識者ら6人でつくる。見つかった石垣は北面約6メートル、東面約7メートル、南面約5メートル、高さ約2メートルの台形状。事務局の市が遺構展示と遺構を埋め戻すレプリカ展示の2案を示し、委員が論議した。

 地元関係者からは、公園の広さや保存・管理の点からレプリカ展示を推す声もあった。他の委員から石垣の歴史的価値や、遺構展示でも保存可能との指摘があり、最終的に遺構展示の整備方針でまとまった。

 遺構のどの部分を展示するかは今後協議する。遺構活用で公園が手狭になることへの懸念もあり、市は現計画の南にある私有地約200平方メートルを取得する考えも示した。「地権者には協力は惜しまないと言ってもらっている」と報告した。

 公園(415平方メートル)は2017年度中の完成を目指しているものの、新たに用地取得した場合は文化財の発掘調査をすることになるため、完成時期は遅れる可能性がある。

 石垣は長崎街道から佐賀城下に入る東入り口に築かれた橋の土台で、江戸時代の古地図に載っていた場所の特定につながった。

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