近年漁獲が減っているアサリやタイラギなどの二枚貝の再生事業で沿岸4県が協調した取り組みにあたることを確認した有明海漁場環境改善連絡協議会=福岡市のクリオコート博多

 国や、佐賀県など有明海沿岸の4県と各漁業団体で構成する有明海漁場環境改善連絡協議会が15日、福岡市内で開かれ、漁獲が減少している二枚貝の再生事業で協調した取り組みをすることで一致した。

 会議は非公開。沿岸海域を浮遊する「幼生」や着底した稚貝の出現傾向の調査結果が報告された。5季連続で休漁中のタイラギは、湾奥部で初期段階の幼生が一定数確認されたが、後期段階では「出現なし」となったため、出席者から急激な消耗の原因究明を求める声が挙がったという。

 アサリは一昨年秋に福岡県地先でまとまった数の幼生が発生したが、昨年秋に着底した稚貝の数は昨年初夏より減少した。ただ、稚貝の着底状況から「良質な底質環境が維持されている」とした。潮流や幼生の誕生時期を加味してシミュレーションした結果、有明海の広域でアサリの幼生が浮遊していることが推定されることを示した。

 連絡協では、国営諫早湾干拓の開門をめぐる訴訟の和解協議で長崎地裁が示した基金案を協議してきた経緯もある。九州農政局の堀畑正純農村振興部長は「和解協議中の現時点では必要性は低い。今後の協議を注視したい」と述べ、協議会でも話題にならなかったと説明した。

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