大会には5歳から50代まで幅広い世代の選手が参加。子どもたちも自転車を巧みに操り、障害物を乗り越えていった=唐津市七山の鳴神公園

河川敷の石垣もコースの一部に取り入れられ、ギャラリーが熱い視線を送った

会場には〝未来のトップライダー〟の姿も

■5歳から50代31人競う

 岩や坂道など自然の地形や、人工構造物を乗り越える運転技術を競う自転車トライアルの九州選手権「七山カップ」が12日、唐津市七山の鳴神公園で開かれた。七山の豊かな自然を生かしたコースで選手が妙技を披露し、会場を沸かせた。

 福岡、長崎、熊本、山口の4県から5歳~50代の31人が出場。レベルごとに五つのクラスに分かれ、河川敷や階段を通る4コースに3回ずつ挑戦。サドルのない競技用の自転車に乗った選手たちは、地面に足をついて減点されないようバランスを取りつつ、高度な技を織り交ぜることも意識しながら、2分間の制限時間内にゴールを目指した。

 「ロードレースやマウンテンバイクは広範囲なコースが必要なのに対し、トライアルは公園の中でコンパクトにできるし、環境も傷めない」。佐賀市で自転車店を営む野口博司さん(42)は競技の魅力を語る。

 野口さんは、地元の地域おこしグループと手づくりで大会を運営してきた。最初は公園で大会を開くことに理解を得られなかったが、回を重ねるごとに徐々に協力態勢も整ってきた。今まで選手のエントリー代だけでまかなっていた運営費も、4回目を迎えた今回は企業の協賛金を得られるようになった。「横のつながりもできたので七山のおいしいものを紹介できれば」(野口さん)と、会場には特産品を紹介するコーナーも設けた。

 「子どもから大人までできる競技。面白いと思ってもらえるきっかけになれば」と野口さんは期待する。今回は県内からの出場者はゼロだった。「国際渓流滝登り」のような地域の風物詩に育てるとともに、競技者の底辺拡大にも力を入れるつもりだ。

このエントリーをはてなブックマークに追加