2人の女性の遺体が発見された鹿島市音成の有明海沿岸=8日午後2時ごろ

 有明海の沿岸や海上で身元不明の男女5遺体が8日、相次いで見つかった。福岡、大分の両県で甚大な被害をもたらした豪雨の行方不明者の可能性もあると見て佐賀県警などは調べている。被災地から河川を伝って流れ着いた場合は数十キロ以上に及ぶことになり、発見現場近くの住民は「まさか、こんな所まで」と深刻な影響に驚いている。

 佐賀市東与賀町の干潟よか公園付近の海岸では、午前6時40分ごろ、身長145センチほどで短髪の女性遺体が浮いているのを漁業関係者が発見し、119番した。佐賀南署の調べでは女性は全身に擦り傷があり、傷みも激しいという。

 鹿島市音成の海岸では、午前8時10分ごろ、近くに住む60代男性が女性の遺体を発見。鹿島署七浦駐在所に連絡した。30分後、駐在所の警察官の妻が、別の女性の遺体が浮遊しているのを見つけたという。

 見つかった3遺体はいずれも成人と見られ、周辺には流木などが漂着していた。音成地区に住む男性(76)は「満潮を少し過ぎていた時間だろうか。豪雨被害者ならここまで何十キロあるか」と豪雨の凄まじさに驚いた様子だった。

 県警は事件、事故の可能性も視野に入れながら捜査を続ける。遺体が見つかったことを受け、この日は県内6署、計145人体制で有明海沿岸や筑後川沿いなどを捜索した。今後も警戒を続けていくという。

 このほか、佐賀空港から約2・5キロ南東沖の筑後川河口付近の海上で成人男性が、福岡県柳川市の海岸でも男性の遺体が見つかった。

このエントリーをはてなブックマークに追加