佐賀市北川副校区の3カ所に設置されるものと同じハンプ=福岡県糟屋郡新宮町

 佐賀県が人口10万人当たりの人身事故発生件数が全国ワーストとなっていることを受け、佐賀市は15日から約1カ月間、市内3カ所に自動車の速度を抑制する「ハンプ」と呼ばれる段差を設置する。交通事故発生率が県平均と比べ18倍多い市道で、交差点や自転車の進行方向をカラーで明示するなどの社会実験で、交通事故減少を目指す。

 佐賀市北川副校区の南佐賀、新郷本町の生活道路に3カ所設ける。車線のない幅4メートルの道路で、北川副小、城南中、佐賀東高の通学路になっている。抜け道として利用する通勤者もいるため、午前中は交通量が多い。

 速度抑制効果のあるハンプを路上に置いて高さ10センチの段差をつける。段差による揺れを避けるため、運転手は段差前でブレーキを踏む傾向があるという。ハンプは国土交通省から無償で借りる。

 このほか、交差点の路面に色を塗って注意喚起したり、自転車の進行方向を路面に明示したりする。

 ハンプを設置する道路は、3年で21件の事故が発生している。歩行者、自転車が絡んだ事故はこのうち8件あり、県内平均の約28倍だった。地元からも交通安全対策を求める声が上がっていた。ハンプは15日に住民らで設置する。雨天時は設置を1日順延する。

 市は昨年9月から地元住民と検討を進めていた。ハンプは2月17日に撤去する。市道路整備課は「効果を検証した上で、本格的にハンプを設置するかどうか判断したい」としている。

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