豪雨の被害を受けた福岡県東峰村で行方不明者の捜索活動をする警察官=9日午前11時16分

 九州豪雨の被災地では9日、新たに3人の死亡が確認され、発生から5日目で、福岡、大分両県の犠牲者は計21人になった。依然20人超の行方や安否が不明で、自衛隊や消防などはこの日も不明者の捜索や住民らの救助に当たった。約1700人が避難生活を続け、集落の孤立で約250人が取り残されている。

 被災地を流れる筑後川が注ぐ有明海で8日に見つかった男女5人の遺体については、警察が死因や身元の確認を進めている。

 9日は松本純防災担当相が政府調査団トップとして被災地を視察。菅義偉官房長官は記者会見で、激甚災害指定について「被災状況を迅速に把握し、速やかに結論が得られるよう取り組む」と述べた。

 この日の被災地は梅雨前線の影響で一時、強い雨が降った。甚大な被害が生じた福岡県朝倉市は再び土砂災害の恐れがあるとして、115世帯316人に改めて避難を指示した。

 朝倉市では9日現在、男性9人、女性17人の安否が分かっていない。児童生徒が通学できる状況にないとして、20日からの予定だった小中学校全20校の夏休みを前倒しすることを決めた。10日を終業式とするが、特に被害が激しい地区の5校は式を開けない状況だ。

 福岡県警によると、9日は東峰村の川近くで女性が心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認された。朝倉市では川で女性1人の遺体を発見。このほか心肺停止の状態で見つかった女性1人も死亡した。

 また、朝倉市と東峰村では計約1260人、大分県日田市では約380人が避難を余儀なくされている。住民の孤立は福岡約30人、大分約220人の計約250人。【共同】

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