Uターンなどで佐賀県内の企業に正社員で就職する大学新卒者ら最大500人を対象に、佐賀県は奨励金10万~30万円を支給する制度を新設した。人材流出で悩む九州で初めての取り組みで、企業の人手不足も深刻化する中、経済的支援を通じて若者の県内への定着や環流を図る。

 県の3月の有効求人倍率(季節調整値)はバブル期並み水準の1・17倍(正社員は0・70倍)となり、建設や運輸など各業界で人手不足が生じている。また県内の高校卒業生の約半数が卒業を機に進学や就職で県外に出ている状況で、高卒就職者の県外就職率は44・2%になっている。

 県外から転入して就職する「UJIターン」の応援事業の一環で奨励金を設ける。県外の大学や短大などの来春卒業予定者や、35歳以下で県外からの転職者らが対象で、事業費は8800万円。

 山口祥義知事は16日の定例記者会見で「いろんな県で(条件や返済を伴う)奨学金制度が多いが、佐賀県に気づいてもらう企画として考えた。一人でも多く佐賀で働こう、働くチャンスがあると感じてもらいたい」と述べた。

 応募資格は県内の新卒・転職者向け就職情報サイト「さが就活ナビ」の会員となり、サイト掲載の企業に正社員として就職が内定した人。大学や事業所の所在地に応じて九州内10万円、関西まで20万円、東海・北陸以東30万円を支給する。県外から県内の大学などへ進学している人も、同様の条件で就職が決まると10万円の支給対象となる。

 募集期間は10~12月で、応募者多数の場合は抽選する。給付は来年3月の予定。問い合わせは県産業人材課、電話0952(25)7310へ。

さが就活ナビ「UJIターン」の応援事業について

このエントリーをはてなブックマークに追加