緊急放流のノリ漁への効果を確認した佐賀県有明海再生推進本部幹事会=県庁

■県が再生推進本部に報告

 佐賀県は16日、関係各課でつくる県有明海再生推進本部幹事会を開き、ノリの色落ち被害対策として2月に実施した有明海への緊急放流についての報告をまとめた。放流によって栄養塩濃度が改善し、ノリの色調維持や回復に効果があったと総括、ノリ生産額の増加分は約4億円になったと試算している。

 2016年度のノリ漁は、赤潮で海域の栄養塩が低いレベルで推移したため、1月10日に西南部を中心に色落ち被害が確認され、同下旬には中部、東部地区まで拡大した。

 県有明海漁協の要請を受けて県は国交省など関係機関と協議し、農業、工業用水などに影響を与えない範囲で、2月6~13日に嘉瀬川ダムと県営の岩屋川内ダム、クリークから計129万トンを緊急放流した。その結果、漁場の広い範囲で栄養塩濃度が上がってノリの色落ち被害が抑えられ、単価を維持できたと推察している。

 幹事長を務める有明海再生・自然環境課の吉村弘美課長は「関係者の協力もあり、緊急放流の効果があったのは良かった。こういう海況にならないよう赤潮発生の原因究明もしていかないといけない」と話した。

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