アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠から、特殊装置を備えたバルーンで成層圏へ植物を飛ばした

写真家 野田尚之さん

 「会社で広告を撮り続けることの意味とは」

 2011年の東日本大震災を機に、独立を意識し始めた。日本はこのまま暗く沈んでいくのか。日本中が不安なムードに包まれる中、さまざまな思いを巡らせた。

 しかし闇が深ければ深いほど、夜空の星は輝きを増す。こんなときだからこそと、ACジャパンのCM依頼を引き受けた。出演者もスタッフも全員、ボランティアで撮影に臨んだという。

 いつか独立しようとずっと思っていた。大手に25年勤めたキャリアがあっても不安は付いてきたが、12年に独立。仕事場はいつも“現場”なので、拠点は東京でなくてもいい。3年前、ふるさと武雄に戻った。

 現在はフラワーアーティストの東信(あずままこと)さんとコラボした企画を続ける。第1回は、アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠から東さんのフラワーアートに撮影機材を設置し、成層圏まで気球で飛ばして自動撮影。広告のように“紹介”するのではなく、作品として“昇華”させる新しい面白さがあるという。

 小型無人機ドローンの普及にも力を入れ、6月に発足した九州ドローン推進協会の立ち上げメンバーとして、自治体や民間企業にも広くドローンの活用を呼び掛けていく。

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