元小学生野球の指導者から電話を頂いた。一昨年秋の大会で取材した唐津市の指導者で、「元」をつけたのは昨年末に選手不足でチームが解散したためだ。プロ野球選手も生んだ歴史あるチームだったが、少子化の荒波に逆らえなかった◆印象に残るのは当時5年生だった女の子3人が選手不足を補い、その活躍で優勝したことだ。「彼女たちが6年生の最後までプレーできたので、いい終わり方ができました」。電話の声は明るかったが、寂しさも伝わった◆スポーツの現場でも少子化を痛感する。唐松地区の中学校の部活動を紹介する取材もしたが、私が中学生だった30数年前と比べ、明らかに種類が少ない。子どもたちは限られた選択肢から好きな部活動を探している状況だ◆「生徒数が多い方が部活動も授業も活気が出てくる」。教育関係者からは、いい教育環境をつくるために学校統廃合が必要という意見をよく聞いた。ただ、住民は運動会や卒業式など学校行事を通じ、季節を感じることができる。地域の交流拠点を簡単にはなくせない◆唐津市と白石町で月末、首長選挙と議員選挙がある。どちらも合併自治体で、将来的には人口減少対策で難しい選択を迫られることもあるだろう。卒業間近の高校生も今回から投票できる。地域の未来は自分たちの未来。みんなで一緒に考えたい。(日)

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