定期貯金などの新規契約者に贈られる大相撲九州場所にちなんだグッズ。幅広い年齢層にアピールする=佐賀市松原のゆうちょ銀行佐賀店

 企業や官公庁で夏のボーナスが支給され、佐賀県内の金融機関が預金獲得に力を入れている。県内の総支給額はわずかながら5年連続で前年実績を上回る見通し。超低金利が続く中、各金融機関は商品券プレゼントや金利上乗せなどの特典に知恵を絞り、預入先に迷う個人客の取り込みを狙う。

 ゆうちょ銀行は日本相撲協会と連携し、11月に開かれる大相撲九州場所にちなんだグッズで幅広い客層を取り込む。定期・定額貯金に10万円以上預けると「大入」と包装されたタオルなどがもらえる。50万円以上なら九州場所の観戦券、日本相撲協会のオフィシャルグッズが抽選で当たる。

 JAバンク佐賀は、定期・定額貯金の預入額10万円単位で県内の農産直売所やAコープで使える500円分のクーポン券をプレゼント。佐賀銀行はスーパー定期(1年物)に30万円以上預けた人に千円分のクオカードや3万円相当の旅行券を抽選で贈る。

 低金利で預金の魅力が失われる中、利回り以外で特徴を打ち出す金融機関が増えているが、金利上乗せを“復活”させる動きもある。

 佐賀共栄銀行は、「きょうぎん未来定期預金」に10万円以上預けると、店頭表示金利に1年物0・1%、3年物0・15%、5年物0・2%をそれぞれ上乗せしている。昨年は一定額の預金で山口県の特産品が当たる特典を付けていたが、「預金が少しでも増える方がお得」との声が多く、金利優遇型に戻したという。

 佐賀信用金庫は定期預金の金利を1年物で0・1%、3年物で0・15%、5年物で0・2%に設定。佐賀東信用組合はスーパー定期の1、3年物を0・2%にした。いずれも10万円以上預けることが条件。

 佐賀銀行の推計によると、県内の今夏のボーナス総支給額は官民合計で前年比0・93%増の759億円。5年連続の増加を予想している。ある銀行の担当者は「通常の定期金利がゼロに近いだけに商品を見定めて預入先を決める客が多く、期間ぎりぎりの駆け込み契約が増えている」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加