3年間撮り続けた少林寺の僧侶の写真展を開いている大串祥子さん=東京・銀座のヴァニラ画廊

 大町町の写真家大串祥子さんが、少林武術で知られる中国・嵩山(すうざん)少林寺の武僧(ぶそう)と呼ばれる僧侶らの美に迫る写真展を、東京・銀座のヴァニラ画廊で開いている。驚異的な身体能力と禅を極める澄み切った表情。動と静が共存する少林寺の「今」を活写している。21日まで。

 秩序、階級、不条理といった特殊な男性社会に潜入し、その美と謎を追い求めてきた。英国の名門男子校や独国防軍を題材にした写真集「美少年論」に続く、「Men Behind the Scenes」シリーズの第2弾に選んだのが「少林寺」。「日本には侍や忍者がいる場所はないけれど、中国には1500年続く少林武術の歴史が今も息づいている。ここしかないと思った」

 2011年から3年間、武僧らに密着した。銀幕から飛び出してきたような僧衣で剣やこん棒を華麗に振るう。一方、禅宗発祥の地でもあり、出家すれば結婚は許されない仏教徒としての顔も持つ。「ただの格闘家とは違う、本物の歴史に裏打ちされた彼らの誇りと美しさを感じてほしい」

 写真集「少林寺」は近く出版される。今回はその中から48点を展示した。前作「美少年論」の作品も紹介している。

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