設計業者選定で工程が大幅に遅れている唐津市役所の現地建て替え計画について、市民団体が10日、市と市議会に計画の検証を求める要請書を提出した。2020年度完成には厳しいスケジュールで、「立派な設計や完璧な工事ができるのか、大きな懸念を禁じえない」としている。

 市民団体の「唐津をよくする会」と「唐津しゃんとする会」が、櫻庭佳輝総務部長と市議会新庁舎建設特別委員会の熊本大成委員長に手渡した。

 プロポーザル(提案)方式での設計業者選定は過去2度、1者の共同企業体しか参加表明がなく、2者以上の成立要件を満たさず即中止になっている。要請書は、設計の前段となる基本計画の業務委託の指名競争入札が予定価格の1%で落札されていることに触れ「業者はどこで補填(ほてん)するのか、と考えれば、他者が応募しないことは当然の結果」と指摘している。

 市に対しては工期や財源、品質確保など計画全体の検証、議会には基本計画と設計の業者選定の検証などを求めている。

 よくする会の木村眞一郎代表は「基本計画の入札の段階で『これはおかしい』と疑問を持つのが当たり前。多額を要する公共事業であり、執行のあり方を検証する必要がある」と話している。

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