IT(情報技術)を活用した経営革新を考えるセミナーが16日、佐賀市の佐賀商工ビルで開かれた。東京のNPO法人・ITコーディネータ協会(東京)の播磨崇会長が、ITで自社の強みを磨き上げて販路を拡大する重要性を指摘した。

 播磨会長は、高度なチタン加工技術をインターネットでアピールして経営危機を乗り切った福井県鯖江市の眼鏡フレームメーカーを紹介した。加工の難しさからライバル会社が敬遠した仕事にあえて挑み、実績をネットで発信して顧客を開拓した工夫を説明した。

 同社は地元企業7社で薄さ2ミリの老眼鏡を開発。高級ホテルに販路を広げ、親会社の業績に左右される下請けからの脱却を目指す取り組みにも注目し、「産業構造が激変しても、ITで発想を転換し、特長を押し出せた中小企業は生き残ることができる。小さな改善の蓄積こそが経営改善につながる」と助言した。

 セミナーは中小企業庁の委託事業で、佐賀商工会議所が主催した。県内の経営者ら約60人が聴講した。

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