行方不明者の捜索活動を終え、濁流を渡って引き揚げる消防隊員と自衛隊員=10日午後、福岡県朝倉市

 九州豪雨の被災地では10日、甚大な被害が出ている福岡県朝倉市で自衛隊や消防などが過去最大の約2千人態勢で捜索を続け、新たに心肺停止の状態で見つかった3人の死亡が確認されれるなど福岡、大分両県の犠牲者は計25人になった。20人超の行方や安否がいまだ分かっていない。1885人がなお避難を続け、被災自治体が仮設住宅の建設を検討するなど長期化する恐れが出ている。

 福岡県警によると、有明海で8日に見つかった男女5人の遺体のうち、1人が同県朝倉市の男性(79)と判明した。有明海は、豪雨の被災地を流れる筑後川が注いでおり、県が関連を調べる。

 気象庁によると、九州北部は梅雨前線の影響で11日にかけて局地的に激しい雨が予想される。朝倉市は10日、市内のため池が決壊する恐れがあるとして、約650人を対象に一時、避難を指示した。

 両県によると、避難者数は福岡1499人、大分386人。福岡では朝倉市と東峰村で計18カ所、大分は日田市で9カ所の避難所に住民が身を寄せている。孤立状態にあるのは福岡1人、大分120人。

 40棟以上の家屋が全半壊した東峰村は10日、仮設住宅を建設する方針を表明。朝倉市も検討を始めた。日田市は、被災者に公営住宅を無償提供する。一方、JR九州は10日、久大線のうきは(福岡)-日田(大分)の復旧が見通せないため、代行バスの運行を始めた。【共同】

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